多言語カフェ

多言語の海を泳ぐ

猫とテント泊

今週のお題「旅の計画」

家族で年に1〜2回キャンプをするが、1泊2日になるか2泊3日になるかは2日目になってみないとわからない。

今年は2泊3日だった。

うちは、キャンプのときは飼い猫2匹も一緒だ。

猫たちが幼かった頃は、山に入ってしまってしばらく帰らないとかで(たいていどこかお気に入りの場所を見つけて昼寝しているのだが)心配したりしたものだが、もう年齢的にも落ち着いていて、今では楽なものだ。

 

キャンプの時は、朝が特に美しくて感動的だ。

今回の朝も美しい一日の始まりだった。

魂が揺さぶられた時には、詩などで表現すればいいのだろうが、詩作の時間はなかった。

ここはゲーテの詩才の力を借りようと思う。

 

「Mailied」(五月の歌)

 

Wie herrlich leuchtet 

Mir die Natur! 

Wie glänzt die Sonne!

Wie lacht die Flur!

なんと素晴らしいことか、

自然が私の方へ輝きを放っている!

なんと太陽が輝いていることか!

草原がなんと笑っているだろうか!

 

【単語】

Mailied(マイリート)5月の詩→(Mai=5月 + Lied=歌)

Wie(ヴィー)なんという、どれほど(感嘆を表す)

herrlich(ヘルリヒ)素晴らしい、壮大な、見事な

leuchtet(ロイヒテット)< leuchten(輝く)の三人称単数現在形

mir(ミア)私に、私に向かって

die Natur(ナトゥーア)自然

glänzt(グレンツト)< glänzen(きらめく、光る)の三人称単数現在形

die Sonne(ゾンネ)太陽

lacht(ラハト)< lachen(笑う)の三人称単数現在形

die Flur(フルーア)草原、野原、田畑

キャンプの最高の贅沢は、布団や寝袋の中で寝ながら夜明けを眺めることだ。

よく「鳥のオーケストラ」などと表現されるが、実際オーケストラのようで、いろんな種類の鳴き声が混じっていて、これこそが神の音楽なのではないかと本気で思ってしまう。

 

そして朝をその先に控える夜の時間も素晴らしい。

ここでもゲーテを引っ張り出してみる。

 

「Wandrers Nachtlied II」(旅人の夜の歌)

Über allen Gipfeln

Ist Ruh,

In allen Wipfeln 

Spürest du 

Kaum einen Hauch;

Die Vögelein schweigen im Walde.

Warte nur,

baldeRuhest du au ch.

Über allen Gipfeln ist Ruh,

In allen Wipfeln spürest du

Kaum einen Hauch;

Die Vögelein schweigen im Walde.

Warte nur, balde

Ruhest du auch.

すべての山頂に

静けさがある

すべての梢に

あなたは

ほとんど風の息吹も感じない

小鳥たちは森の中で沈黙している

ただ待つがいい

あなたもまもなく休らうだろう

 

 【単語】

Über (ユーバー) ~の上に

allen (アレン) すべての(alleの複数与格)

Gipfeln(ギプフェルン)  (複数)山の頂上 (Gipfel)

ist(イスト)  ~である (seinの3人称単数現在)

Ruh/Ruhe(ルー)  憩い、静けさ、安らぎ

In (イン)  ~の中に

Wipfeln (ヴィプフェルン) (複数)木の梢 (Wipfel)

Spürest (スピューレスト) 感じる (spürenの2人称単数現在)

du (ドゥー) お前、あなた(2人称単数)

Kaum(カウム)  ほとんど~ない、かろうじて

einen(アイネン)  ある(einの男性対格)

Hauch(ハオホ)  吐息、そよ風、息吹

Die Vögelein(ディーフューゲライン)  (複数) 小鳥たち(Vöglein、Vogelの指小辞)

schweigen(シュヴァイゲン)  沈黙する、静かである

im(イム)  (前置詞+冠詞) in demの縮約形。~の中で

Walde(ヴァルデ)  森 (Wald)

Warte (ヴァルテ)  待て(wartenの命令形)

nur (ヌーア) ただ、たった

balde(バルデ)  まもなく(bald)

Ruhest (ルーエスト)  憩う、眠る、安らぐ (ruhenの2人称単数現在)

auch (アオホ) ~もまた

ゲーテが言う山頂の静けさは、山の斜面を下って私達の元へかすかに届く。

テントを張った山裾には独特の静けさはあるが、ときおり鹿が鳴いたり、突然カエルが合唱を始めたりする。

そういった音が存在していても、私はそれを静けさと感じる。

そして、普段家で眠るのとはまた違った深い眠りを味わうことができるのだ。

キャンプから帰ってきて、日常に戻った。

猫たちは爆睡していて、外も静かだが、時折バイクの爆音が轟く。