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QUID PRO QUO(クイド・プロ・クオ)で、結婚生活でのギブアンドテイクについて考察する

朝起きて、布団の近くにあった本に手を伸ばし、ちょうど真ん中あたりのページを開く。

『Finding the Mother Tree』(邦題『マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険』)だ。

QUID PRO QUO(クイド・プロ・クオ)

quid pro quo(クイド・プロ・クオ)は、ラテン語由来の英語で、「見返り」「等価交換」「何かの代わりに何かを与えること」を意味する表現。

私は無縁だが、ビジネス、法律、政治の文脈で、「〜の見返りとして」「交換条件」として広く使われるらしい。

 

単なる物々交換ではなく、片方が「何かを提供する(または行動を控える)」代わりに、もう片方が何かを返すという密接な関係を表す。

ビジネス・法律分野では「約因(consideration)」とも呼ばれ、契約において互いに何かを提供し合う「交換条件」を意味する。

米国の法律用語では「代償型セクハラ」と言い、昇進や雇用継続の条件として性的な見返りを求めるような、取引的なハラスメントのこと。

 

【例文】

The deal is a simple quid pro quo.

その取引は単純な等価交換だ。

 

Taro offered his support as a quid pro quo for her vote.

太郎は彼女の投票の見返りとして、自身の支援を申し出た。

 

似たような意味の表現に、tit for tatgive and take などがある。

tit for tat(しっぺ返し/同等の返し)

He played a prank on me, so I decided to play tit for tat and prank him back.

彼は私にいたずらをしたので、私も仕返しにいたずらをすることに決めた。

I noticed she didn't send me a card - I think it was tit for tat because I forgot her birthday last year.

彼女がカードをくれないことに気づいた。去年私が彼女の誕生日を忘れたことへの仕返しだと思う。

Don't go tit for tat with them anymore. It's a waste of energy.

彼らと報復合戦をするのはもうやめなさい。エネルギーの無駄だ。

His firing seemed like tit for tat rather than a formal decision.

彼の解雇は正式な決定というよりは、腹いせのように見えた。

 

《形容詞的な使い方》

The two countries engaged in a tit-for-tat trade war.

両国は報復的な貿易戦争を行った。

 

 

give and take(ギブ・アンド・テイク)

【例文】

In life you have to give and take.

人生において、あなたは譲り合わなければならない。

Every good relationship involves give and take.

良い関係はすべて、ギブ・アンド・テイクを伴う。

In marriage there should be equal give and take.

結婚生活は公平なギブ・アンド・テイクであるべきだ。

There is give and take between good friends.

親友同士にはギブ・アンド・テイクがある。

 

give and takeの4つの例文(ネットで引っ張ってきた)を見ていて、何か引っ掛かるものがある。

内容的にすんなり「その通り」と思えない。

無償の愛(例えば親から子への)みたいに見返りを求めずに良い関係を持てて、結果的に最大の幸福感をもらえるから、最終的にギブアンドテイクとなる、なら分かる。

しかし、はなからギブアンドテイクを意識してしまうと、その関係はギブアンドテイクという土台から外れると崩れ去ってしまうかもしれないという危ういものになる。

人は相手からしてもらっていることに気付きにくいし、してもらったことをすぐに忘れてしまう。

だから、ギブのみで突っ走るぐらいで、最終的に丁度ギブアンドテイクになるのではないかと思う。

はじめからギブアンドテイクを意識し過ぎると、「わたしは、この人にこれだけしてあげてるのに」とか「これだけ今まで尽くしてきたのに、それはヒドイ」と感じてしまうことが頻発するはずだ。

「見返りはいらない、相手に尽くすのみ」の態度を貫き通す。

すると、「相手にしてもらっているのに気付いていない部分」と「相手にしてもらってその時はうれしかったのに忘れている部分」を足して、自分が相手に尽くしてきた部分と丁度釣り合いが取れ、結果としてギブアンドテイクになるはずだ。

特に結婚生活においてギブアンドテイクの等価を意識しすぎると、不満ばかり溜まると思う。

以上のことを踏まえて、勝手に例文を書き換えた。

Marriage holds together only when you live with the mindset of 'only for my partner,' which in the end leads to a harmonious give-and-take. 

結婚生活は、「相手に尽くすのみ」という精神で初めて成り立つ(最終的にギブアンドテイクになる)。

自分の日本語を元に表現と語句のバリエーションを組み合わせて、自分がベストと思う英文を作り、AIに英文の文法チェックをしてもらったつもりだが、コマンド不足だったようで、内容のチェックになってしまった。

内容に問題はなかったが、以下のただし書きがあった。

このマインドセットで幸せになれるのは、「相手も同じ方向を向こうとしている場合」です。もし一方が「相手のため」に尽くし、もう一方がそれを「利用して搾取する」だけなら、それは調和ではなく依存になってしまいます。

 

なるほど。

確かにそういう人もいる。

と、他人事みたいに書いたが、最初は「利用して搾取する」つもりはなくても、相手の親切に甘えているうちに、気がつけば「利用して搾取し」ている状況になっている、ということは誰にでもあり得そうだ。

そして、自分は尽くしているのに、相手はやりたい放題で、自分だけが疲弊してしまって苦しんでいる人も中にはいるだろう。

与えることで満足する、というところの匙加減が大事なのかもしれない。

内容をチェックしたついでに、英文をもっとシンプルにした。

A marriage lasts only when you adopt a 'partner-first' mindset, which ultimately creates a harmonious give-and-take.

結婚生活は、「相手に尽くすのみ」という精神で初めて成り立つ(最終的にギブアンドテイクになる)。

 

 

 

カステヘルミ(朝の露)はトルストイを呼び出す

早朝のスギナは美しい。

朝はどの植物も露で着飾っていてみな美しいのだが、スギナの朝露の携え方は他よりも少し際立っている。

kastehelmi (カステヘルミ)というフィンランド語がぴったりの美しさだ。

kastehelmi (カステヘルミ)は、「露のしずく」を意味し、朝日を浴びて輝く朝露を指す言葉。

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美しさのあまり鳥肌が立つほど感動するのは、全身の肌で神のエッセンスを感じている証拠なのかもしれない。

ロシアの文豪トルストイも、自然を愛し、自然の中に神を見た。

 

Смотреть на небо, на лес, на реку — это значит видеть бога.

「空を見、森を見、川を見ること——それは神を見ることである」「日記」より

 

単語

Смотреть [スモトリート]見る、眺める(動詞・不定形)

на [ナ]~を(方向・対象を表す前置詞)

небо [ニェーバ]空(名詞・中性・対格)

лес [リェス]森(名詞・男性・対格)

реку [リェクー]川(名詞・女性・対格。原形は река)

— :ダッシュ(ロシア語では「~は(A=B)」の「は」に相当する肯定語の代わりや、間を置くためによく使われる)

это [エータ]これは、それは(指示代名詞)значит [ズナーチット]意味する(動詞)

видеть [ヴィーヂェチ]見る(動詞・不定形)

бога [ボーガ]神(名詞・男性・対格。原形は бог)

 

トルストイは自然の中に絶対的な調和を見出し、それを神聖視していた。

次のフレーズは、あの有名な『戦争と平和』に出てくるセリフ。

ナポレオンを英雄として崇拝し、自身の名誉を求めていたアンドレイ公爵は、戦場で負傷して倒れる。

ふと空を見上げて、ナポレオンの野心、そして死、その他すべてがちっぽけなものに感じられた。

Как же я не видал прежде этого высокого неба?

И как я счастлив, что узнал его наконец.

「なぜ今までこの高い空に気づかなかったのだろう。そして、ついにそれを知ることができて、私はなんと幸せなのだろう」

【単語】

Как же (カーク・ジェ): なんと〜だろう(強調)

я(ヤー)私は

не видал(二ェ・ヴィダール)見なかった(見えていなかった)

прежде(プリェージヂ)以前に、これまで

этого(エータヴァ)この(指示代名詞)

высокого(ヴィソーカヴァ)高い(形容詞)

неба(二ェーバ)空(名詞・格変化)

И(イ)そして、~と

как(カーク)なんと(感嘆)

счастлив(シャースリフ)幸福である

что(シトー)~したこと(接続詞)

узнал(ウズナール)知った、認識した

его(イヴォー)それを(空を指す)

наконец(ナカニェーツ)ついに、やっと

 

自然の中の神性を見たいなら、朝早起きして、野山を歩くのがいい。

ウスノキ(ツツジ科スノキ属)

Vaccinium hirtum Thunb.

ドキッとするほどの美しい薄ピンク色が、白い花びらと黄緑の萼(がく)に溶け込んでいる。

秋になると赤い実が成り、食べることができる。

妖精でも遊んでいそうな緑の界隈。

こんな天上界を思わせる空間は、案外その辺のちょっとした林縁にあったりするものだ。

でも、もし探すなら朝早くがおすすめ。

太陽が高く上がってしまうと、光のトーンが変わり、神の世界は少し見つけにくくなるようだ。

早朝は神の世界が一番見やすいモーニングサービスの時間。

カステヘルミ(朝露の雫)は基本的に朝しか見ることのできない神からのおもてなし。

そのおもてなしは、神の使者である緑があるところなら、たいてい地球上のどこでも提供されることになっている。

その事実は実はものすごく幸せなことで、もしかしたらものすごく奇跡なのかもしれないのに、ほとんどの人は、気にかけることもない。

「朝露を鑑賞する文化」みたいなものが流行ればいいのに、とか私は密かに思ったりしている。

 

カキドオシとスギナ

例年通りカキドオシを収穫して干す。

花や蕾の時期がベストだが、そうでなくても構わない。

 

カキドオシ(シソ科カキドオシ属)

Glechoma hederacea subsp. grandis

垣根を突き抜けるほど旺盛に這って伸びる様子から「垣通し」と名付けられた野草。

◎Glechoma(グレコマ)」は、古代ギリシャ語の「glechōn(γλήχων グレコーン)」に由来。

この古代ギリシャ語の「γλήχων(グレコーン)」は、もともと「ハッカ(薄荷)の一種」や「ペニーロイヤルミント(シソ科)」を指す言葉。

現代の分類では、カキドオシはハッカ属ではないが、その香りの高さや植物の形態から、古代にミント類を指していた言葉が属名として採用された。

◎hederacea(ヘデラケア)は、ラテン語由来の種小名で、「キヅタ(木蔦)に似た」という意味があり、葉の形やつる状に伸びる性質を指している。

◎grandis(グランディス)は、「大きな」という意味のラテン語で、日本のカキドオシは、ヨーロッパ原産の原種(Glechoma hederacea)に比べて花や葉が大きいため、変種として付けられた。

カキドオシは、お茶にすると美味しい。

私的には、カキドオシ茶は日本産ハーブティーの中でも、断トツでナンバー1だ。

長年に渡って知り合いや友人たちに勧めまくってるので、毎年誰かが「カキドオシを収穫させてほしい」とうちの畑へやってくる。

 

カキドオシの他にも、この時期に必ず収穫するものはコレ。

ザルに大量に干しているのは、スギナ。

 

スギナ (トクサ科トクサ属)

Equisetum arvense

 

◎Equisetumはラテン語の「馬(equus)」と「剛毛(seta)

◎arvenseはラテン語で「耕地(畑)の」という意味。野原や畑の周辺(人里)に生育する雑草や植物を表す形容詞

 

スギナの胞子茎がいわゆる「ツクシ」である。

 

スギナは「ミネラルの宝庫」と呼ばれる薬草。

ケイ素(シリカ)が豊富で骨の健康や美肌効果、利尿作用によるむくみ解消、デトックスに効果。

自律神経の乱れを整える働きもあるらしい。

膀胱炎や腎臓病の民間薬として用いられてきた。

サポニンやミネラルが老廃物の排出を促進。

実際に妻の知り合い(一応、著名人だ。著名人だから自慢したいのだ)にスギナ茶を何回か飲んでもらったら(確か乾燥スギナも渡したと思う)結石がなくなったらしい。

うちのオス猫も下部尿路結石防止にカリカリの上から乾燥スギナを粉末にしたものをトッピングしてあげている。

名前は忘れたが、あるドイツの医師はスギナこそが最強の薬草だ、というようなことを言っていた記憶がある(東條先生の『自然療法』だったと思う)。

 

◎注意点と副作用飲み過ぎ注意: 1日1カップ程度を目安にし、大量・長期間の摂取は避ける(吐き気やチアミン欠乏症のリスクあり)。

◎避けるべき人: 妊娠中・授乳中の方、心臓・腎臓疾患がある方、カリウム制限がある方は控える。

◎必ず乾燥・焙煎する: 生のスギナにはビタミンB1を分解する酵素が含まれるため、必ず乾燥させて加熱処理したものを使用する。

 

新しく出てきたアカメガシワの葉が美しい。

今の時期は美しいものだらけだ。

素晴らしい惑星、地球に感謝感謝。

インドネシア語の音の響き

今日はインドネシア語を勉強する日。

インドネシア語で、リズムと響きの好きな言葉に、「またお会いするときまで」という意味のフレーズがある。

Sampai jumpa lagi.

サンパイ ジュンパ ラギ

サンペェ ジュンパ ラギ

「またお会いするときまで」

発音の目安となるカタカナを2通り書いたが、上の方が書き言葉で、下の方は話し言葉の場合。

私は上の方の「サンパイ ジュンパ ラギ」で覚えた。

インドネシア語で「pai」の綴りは普通に読めば「パイ」だが、会話では「ペェ」のようになる。

とすれば前回、前々回のインドネシア語トピックで紹介した『インドネシア語が面白いほど身につく本』の裏タイトル「SANTAI BERBAHASA INDONESIA」

の最初の単語「SANTAI」は、「サンタイ」ではなく「サンテェ」となるはずだ。

 

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まあ、どちらで発音しても通じるはずだから、私のような言語遊戯者ぐらいなら、さほど気にする点ではないと思われる。

 

この『インドネシア語が面白いほど身につく本』には最初の第1章で「発音をマスターしよう」で基本的なインドネシア語の発音についての解説がある。

私は普段、こういった発音コーナーは軽く流すのだが、ここの発音の例で使われているものの中に音の面白いものがいくつかあったので、少し取り上げてみる。

gugur  ググル 「落ちる」

jujur ジュジュル 「正直な」

nyanyi ニャニィ 「歌う」

「ぐぐる」「じゅじゅる」「にゃにぃ」と、何だかゆるくてかわいらしい響きだ。

あと、個人的に気になったもので、gratis「無料」のようなスペイン語と同じ語もある。

これは、ラテン語起源でオランダ語を経由してインドネシア語に入ってきたものだ(言うまでもなくスペイン語はラテン語から派生)。

オランダは1602年以来300年以上に渡ってインドネシアを支配してきた。

その間、いくつかの単語はインドネシア語に入ったらしい。

しかし、支配期間にオランダ語の強制とかは特になかったので、言語的にはそれほどオランダ語から大きな影響は受けなかったそうだ。

他にも、「時間」という単語は「tempo」で、これもスペイン語に似ているなあ、と思ったらラテン語が元になった音楽用語のイタリア語tempoが世界に広まり、オランダ語経由で入ってきた語らしい。

tempo = 時代・締め切り・余裕時間・期間・チャンス・時間を表す

 

《表現》

tempo hari = 最近・この前・この間

tempo dulu= 昔の時代・前の時代・古い時代

tempo-tempo=  たまに、時々 

 

「時間」を表す単語は他にも「waktu」というのがある。

普段はwaktuのほうがよく使う。

tempoは文語的、新聞、昔の時代に関係ある本によく見られる。

 

Waktu makan  食事の時間

Waktu yang tepat  適切な時間/タイミング

Saya tidak punya waktu.  時間がありません。

Ada waktu?  時間ある?

Waktu masih kecil.  子供の時。小さい頃

Memakan waktu.  時間がかかる

Tepat waktu  時間通りに(定刻)

 

Setiap waktu  いつでも

sewaktu    ~する・している・した時

 

sewaktu-waktu     いつか、そのうちに(将来、物事が起こる時間がわからないことを示す)

 

時間に関する表現で面白いものがインドネシア語にはある。

 

Jam Karet(ジャム・カレット)「ゴムの時間」

直訳は「Jam(時間)」+「Karet(ゴム)」。 

 

約束や予定時刻がゴムのように伸び縮みし、遅れるのが当たり前という時間感覚や社会的習慣を指す言葉。

渋滞が多かったりするジャカルタなどでは、10時の約束が11時過ぎになるなど、当たり前とか。

渋滞や人間関係を優先するため、時間に対して日本ほど厳格ではない。

「ジャカルタなどの慢性的な渋滞対策として、時間を柔軟に考える文化」らしい。

ある意味、素晴らしい。

一生「ゴム時間」で暮らしていけば、「ゴム人生」を送ることになるのだろうか。

そしてそのような「ゴム人生」を送る人は「ゴム人間」なのかもしれない。

今日の勉強はこのぐらいで。

Sampai jumpa lagi.

サンペェ ジュンパ ラギ

「またお会いするときまで」

 

 

 

 

猫とテント泊

今週のお題「旅の計画」

家族で年に1〜2回キャンプをするが、1泊2日になるか2泊3日になるかは2日目になってみないとわからない。

今年は2泊3日だった。

うちは、キャンプのときは飼い猫2匹も一緒だ。

猫たちが幼かった頃は、山に入ってしまってしばらく帰らないとかで(たいていどこかお気に入りの場所を見つけて昼寝しているのだが)心配したりしたものだが、もう年齢的にも落ち着いていて、今では楽なものだ。

 

キャンプの時は、朝が特に美しくて感動的だ。

今回の朝も美しい一日の始まりだった。

魂が揺さぶられた時には、詩などで表現すればいいのだろうが、詩作の時間はなかった。

ここはゲーテの詩才の力を借りようと思う。

 

「Mailied」(五月の歌)

 

Wie herrlich leuchtet 

Mir die Natur! 

Wie glänzt die Sonne!

Wie lacht die Flur!

なんと素晴らしいことか、

自然が私の方へ輝きを放っている!

なんと太陽が輝いていることか!

草原がなんと笑っているだろうか!

 

【単語】

Mailied(マイリート)5月の詩→(Mai=5月 + Lied=歌)

Wie(ヴィー)なんという、どれほど(感嘆を表す)

herrlich(ヘルリヒ)素晴らしい、壮大な、見事な

leuchtet(ロイヒテット)< leuchten(輝く)の三人称単数現在形

mir(ミア)私に、私に向かって

die Natur(ナトゥーア)自然

glänzt(グレンツト)< glänzen(きらめく、光る)の三人称単数現在形

die Sonne(ゾンネ)太陽

lacht(ラハト)< lachen(笑う)の三人称単数現在形

die Flur(フルーア)草原、野原、田畑

キャンプの最高の贅沢は、布団や寝袋の中で寝ながら夜明けを眺めることだ。

よく「鳥のオーケストラ」などと表現されるが、実際オーケストラのようで、いろんな種類の鳴き声が混じっていて、これこそが神の音楽なのではないかと本気で思ってしまう。

 

そして朝をその先に控える夜の時間も素晴らしい。

ここでもゲーテを引っ張り出してみる。

 

「Wandrers Nachtlied II」(旅人の夜の歌)

Über allen Gipfeln

Ist Ruh,

In allen Wipfeln 

Spürest du 

Kaum einen Hauch;

Die Vögelein schweigen im Walde.

Warte nur,

baldeRuhest du au ch.

Über allen Gipfeln ist Ruh,

In allen Wipfeln spürest du

Kaum einen Hauch;

Die Vögelein schweigen im Walde.

Warte nur, balde

Ruhest du auch.

すべての山頂に

静けさがある

すべての梢に

あなたは

ほとんど風の息吹も感じない

小鳥たちは森の中で沈黙している

ただ待つがいい

あなたもまもなく休らうだろう

 

 【単語】

Über (ユーバー) ~の上に

allen (アレン) すべての(alleの複数与格)

Gipfeln(ギプフェルン)  (複数)山の頂上 (Gipfel)

ist(イスト)  ~である (seinの3人称単数現在)

Ruh/Ruhe(ルー)  憩い、静けさ、安らぎ

In (イン)  ~の中に

Wipfeln (ヴィプフェルン) (複数)木の梢 (Wipfel)

Spürest (スピューレスト) 感じる (spürenの2人称単数現在)

du (ドゥー) お前、あなた(2人称単数)

Kaum(カウム)  ほとんど~ない、かろうじて

einen(アイネン)  ある(einの男性対格)

Hauch(ハオホ)  吐息、そよ風、息吹

Die Vögelein(ディーフューゲライン)  (複数) 小鳥たち(Vöglein、Vogelの指小辞)

schweigen(シュヴァイゲン)  沈黙する、静かである

im(イム)  (前置詞+冠詞) in demの縮約形。~の中で

Walde(ヴァルデ)  森 (Wald)

Warte (ヴァルテ)  待て(wartenの命令形)

nur (ヌーア) ただ、たった

balde(バルデ)  まもなく(bald)

Ruhest (ルーエスト)  憩う、眠る、安らぐ (ruhenの2人称単数現在)

auch (アオホ) ~もまた

ゲーテが言う山頂の静けさは、山の斜面を下って私達の元へかすかに届く。

テントを張った山裾には独特の静けさはあるが、ときおり鹿が鳴いたり、突然カエルが合唱を始めたりする。

そういった音が存在していても、私はそれを静けさと感じる。

そして、普段家で眠るのとはまた違った深い眠りを味わうことができるのだ。

キャンプから帰ってきて、日常に戻った。

猫たちは爆睡していて、外も静かだが、時折バイクの爆音が轟く。

"Heaven is under our feet as well as over our heads."「天国は私たちの頭上だけでなく、足元にも広がっている」

In Wildness is the preservation of the World.

「野生的なものの中に、世界は保存されている」

「ウラジロの仕掛けクルクル」

 

I went to the woods because I wished to live deliberately.

「私は、意図的に生きるために森へ行った」

 

「畑で毎年生存区域を増やしているオトメフウロ」

 

Nature never makes haste; her systems revolve at an even pace.

「自然は急がない。それでも、その仕組みは一定の歩みで巡っている」

 

「夕方のニワゼキショウ」

 

"Heaven is under our feet as well as over our heads."

「天国は私たちの頭上だけでなく、足元にも広がっている」

「朝のニワゼキショウ」

 

今日の言葉は、ヘンリー・デイビッド・ソロー。

 

自然は、自然を愛する人の心を決して裏切らない(ウィリアム・ワーズワース)

「レンゲソウの飛翔」

 

今日は、山裾の畑にテントを張りキャンプ。

1週間前は寝袋のみだったが、テントもいい。

自然に関して美しい詩をたくさん残したワーズワースと一緒に、この地球の美しさを味わいたい。

 

William Wordsworth

 

"Come forth into the light of things, Let Nature be your teacher."

(物事の光の中へ出てきなさい、 自然を教師としなさい)

 

 

「コメツブツメクサに飾り付けされた雨の宝石(蜘蛛との合作)」

 

"One impulse from a vernal wood May teach you more of man, Of moral evil and of good, Than all the sages can."

(春の森からのただ一度の鼓動が、 人間について、道徳的な悪と善について、 すべての賢者が教えるよりも多くのことを教えてくれる)  

 

「清楚なシロツメクサの凛とした姿」

 

Nature never did betray the heart that loved her.

自然は、自然を愛する人の心を決して裏切らない。

 

自然は静けさと美しさで心を満たし、喜びから喜びへと導いてくれる。