朝起きて、布団の近くにあった本に手を伸ばし、ちょうど真ん中あたりのページを開く。
『Finding the Mother Tree』(邦題『マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険』)だ。

QUID PRO QUO(クイド・プロ・クオ)
quid pro quo(クイド・プロ・クオ)は、ラテン語由来の英語で、「見返り」「等価交換」「何かの代わりに何かを与えること」を意味する表現。
私は無縁だが、ビジネス、法律、政治の文脈で、「〜の見返りとして」「交換条件」として広く使われるらしい。
単なる物々交換ではなく、片方が「何かを提供する(または行動を控える)」代わりに、もう片方が何かを返すという密接な関係を表す。
ビジネス・法律分野では「約因(consideration)」とも呼ばれ、契約において互いに何かを提供し合う「交換条件」を意味する。
米国の法律用語では「代償型セクハラ」と言い、昇進や雇用継続の条件として性的な見返りを求めるような、取引的なハラスメントのこと。
【例文】
The deal is a simple quid pro quo.
その取引は単純な等価交換だ。
Taro offered his support as a quid pro quo for her vote.
太郎は彼女の投票の見返りとして、自身の支援を申し出た。
似たような意味の表現に、tit for tat、give and take などがある。
◎tit for tat(しっぺ返し/同等の返し)
He played a prank on me, so I decided to play tit for tat and prank him back.
彼は私にいたずらをしたので、私も仕返しにいたずらをすることに決めた。
I noticed she didn't send me a card - I think it was tit for tat because I forgot her birthday last year.
彼女がカードをくれないことに気づいた。去年私が彼女の誕生日を忘れたことへの仕返しだと思う。
Don't go tit for tat with them anymore. It's a waste of energy.
彼らと報復合戦をするのはもうやめなさい。エネルギーの無駄だ。
His firing seemed like tit for tat rather than a formal decision.
彼の解雇は正式な決定というよりは、腹いせのように見えた。
《形容詞的な使い方》
The two countries engaged in a tit-for-tat trade war.
両国は報復的な貿易戦争を行った。
◎give and take(ギブ・アンド・テイク)
【例文】
In life you have to give and take.
人生において、あなたは譲り合わなければならない。
Every good relationship involves give and take.
良い関係はすべて、ギブ・アンド・テイクを伴う。
In marriage there should be equal give and take.
結婚生活は公平なギブ・アンド・テイクであるべきだ。
There is give and take between good friends.
親友同士にはギブ・アンド・テイクがある。
give and takeの4つの例文(ネットで引っ張ってきた)を見ていて、何か引っ掛かるものがある。
内容的にすんなり「その通り」と思えない。
無償の愛(例えば親から子への)みたいに見返りを求めずに良い関係を持てて、結果的に最大の幸福感をもらえるから、最終的にギブアンドテイクとなる、なら分かる。
しかし、はなからギブアンドテイクを意識してしまうと、その関係はギブアンドテイクという土台から外れると崩れ去ってしまうかもしれないという危ういものになる。
人は相手からしてもらっていることに気付きにくいし、してもらったことをすぐに忘れてしまう。
だから、ギブのみで突っ走るぐらいで、最終的に丁度ギブアンドテイクになるのではないかと思う。
はじめからギブアンドテイクを意識し過ぎると、「わたしは、この人にこれだけしてあげてるのに」とか「これだけ今まで尽くしてきたのに、それはヒドイ」と感じてしまうことが頻発するはずだ。
「見返りはいらない、相手に尽くすのみ」の態度を貫き通す。
すると、「相手にしてもらっているのに気付いていない部分」と「相手にしてもらってその時はうれしかったのに忘れている部分」を足して、自分が相手に尽くしてきた部分と丁度釣り合いが取れ、結果としてギブアンドテイクになるはずだ。
特に結婚生活においてギブアンドテイクの等価を意識しすぎると、不満ばかり溜まると思う。
以上のことを踏まえて、勝手に例文を書き換えた。
Marriage holds together only when you live with the mindset of 'only for my partner,' which in the end leads to a harmonious give-and-take.
結婚生活は、「相手に尽くすのみ」という精神で初めて成り立つ(最終的にギブアンドテイクになる)。
自分の日本語を元に表現と語句のバリエーションを組み合わせて、自分がベストと思う英文を作り、AIに英文の文法チェックをしてもらったつもりだが、コマンド不足だったようで、内容のチェックになってしまった。
内容に問題はなかったが、以下のただし書きがあった。
このマインドセットで幸せになれるのは、「相手も同じ方向を向こうとしている場合」です。もし一方が「相手のため」に尽くし、もう一方がそれを「利用して搾取する」だけなら、それは調和ではなく依存になってしまいます。
なるほど。
確かにそういう人もいる。
と、他人事みたいに書いたが、最初は「利用して搾取する」つもりはなくても、相手の親切に甘えているうちに、気がつけば「利用して搾取し」ている状況になっている、ということは誰にでもあり得そうだ。
そして、自分は尽くしているのに、相手はやりたい放題で、自分だけが疲弊してしまって苦しんでいる人も中にはいるだろう。
与えることで満足する、というところの匙加減が大事なのかもしれない。
内容をチェックしたついでに、英文をもっとシンプルにした。
A marriage lasts only when you adopt a 'partner-first' mindset, which ultimately creates a harmonious give-and-take.
結婚生活は、「相手に尽くすのみ」という精神で初めて成り立つ(最終的にギブアンドテイクになる)。

































